「便秘」について
厚生労働省の発表では、
便秘で受診した人の数がここ10年ほどで3万人以上増加し、
病院に通っていない人も含めると、
成人女性の4人に1人が便秘で悩んでいるといいます。
医学的な検査で、2人の女性の腸を調べました。
Aさんは24歳、便が出るのが平均で2週間に1回、
Bさんは46歳、便と下痢を繰り返す、 といいます。
そこで、2点のポイントを調べました。
・食べたものが便となって排泄されるまでの時間
・栄養の吸収量
まず、バリウム検査から、正常な腸の場合は、
食後約1時間で、胃から小腸におおよそのバリウムが移動し、
6時間後には、小腸から大腸に移動、
そして24時間後には、きれいに排出されて、バリウムは残っていないということです。
また、小腸の長さは約6mで、栄養の約8割を吸収します。
大腸は約1.5mで、水分を吸収し便を形成します。
早速Aさんの場合、
1時間後には、バリウムが胃から小腸へまんべんなく移動、
6時間後には、小腸から大腸へまんべんなく移動、
24時間後には、全てがきれいに排泄されたと思いきや・・・、
大腸の入口にバリウムが残っていて、48時間以上経っても排出されなかった。
一方Bさんの場合、
1時間後と6時間後はAさんと同じ正常な状態だったが、
24時間後には、大腸に大量のバリウムが残ってしまった。
48時間後に、医師が危険と判断し、下剤によって排便を促すものの、
全て排出されることなく、若干バリウムが腸内に残ってしまった。
つまり、重度の便秘だったのです。
しかし、Bさんは下痢の時もあるのは何故か?
それは、便が直腸に溜まりやすいために、軟らかい便が硬い便の隙間を通って
外に排出されていたため、下痢と勘違いしていたということなのです。
そこには、Bさんの生活習慣に問題があったのです。
専業主婦のBさんは、10時に起床し遅めの朝食、
家事を終えた後は、夕方までこたつの中に座りっぱなし、
完全な運動不足だったために、
排便に必要な腹筋と肛門括約筋の機能が落ちていたのだといいます。
次に、栄養吸収については、
キシロースという糖分を混ぜた水を飲み、腸で吸収されるかどうかを
血液検査で調べるという「キシロース負荷試験」というものを行いました。
正常な状態であれば、
1時間後には糖分が血液中に増加し、25mg/dL以上になれば良いようです。
試験結果は、
Aさんは、23.9mg/dLでやや不安値、
Bさんは、49.3mg/dLで優秀値、となりました。
ここで2人の食生活を追ってみると、
飲食店に夜勤しているAさんは、午後3時に起床し、夕食は食べずに出勤、
深夜1時に帰宅し、カップラーメンをすすり、2時間後に就寝。
つまり、食事は1日1度のカップラーメンだけ!
専業主婦のBさんは、午前10時に朝食(品数豊富で量も適切)、
午後6時に食事(品数豊富で量も適切)、
午後11時に娘と2人で鍋料理というように、
どちらかといえば食べ過ぎ傾向にあり!
Aさんの場合は、1日1回の食事が腸の働きを鈍らせた、
Bさんの場合は、1日3食のバランスの良い食事が腸の働きを向上させた、
という結論に至ったのです。
この先、まだまだ続きますので、次回にします。